EQ(心の力)って何?
こんにちは、佐野雅代です。
前回の記事では、幼児教育が大切だと言われる本当の意味は、
「IQ(知的能力)ではなく、子供との適切な関わりによってEQ(心の力)を育てることにある」
というお話をしました。
(まだご覧になっていない方は、こちらからどうぞ。↓)
では、EQ(心の力)って一体何なのか?
当振興会の「おうち英語コーチ養成講座」の中でも、EQ子育てというのは主要なテーマの1つなのですが、
その受講者さんからも、以前、こんなお悩みをいただいたことがあります。
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EQというのは、何となくわかるし、周りのママさんたちもすごく関心を持ってくれるんですけど、
EQとはこういうものですよ、こうすればEQがアップしますよ、とはっきりと言葉で説明できず、モヤモヤしてしまうんです。
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これってたぶん、多くのママたちが感じたモヤモヤなのではないでしょうか。
このお気持ちは、本当によくわかります。
私自身も、EQについて完全にクリアになっているわけではないですから。
でも、このモヤモヤした感覚こそが、EQの本質なのではないかと私は思います。
IQ(知的能力)というのは、読み、書き、計算、知識といった、数値で評価することができる力です。
「認知能力」と言ったりもします。
それに対して、EQというのは、「非認知能力」とも言われるように、数値では測ることができない、でも人として生きるために不可欠な人間力のようなものです。
例えば、自己肯定感、やる気、共感力、自制心、やり抜く力など、様々な言葉で表現されます。
このように、
「EQとはこういうものですよ。こうすればEQがアップしますよ」
と一言でズバッと言えないものこそが、EQなのです。
もう少しわかりやすくするために、私はよく「家」に例えて説明します。
EQには、大きく分けて2つの柱があります。
1つ目の柱は、「自分に対する心の力」で、
・自分の感情に気づく力
・自分の感情をコントロールする力
・自分を励ましやる気にさせる力
・ものごとを前向きに受けとめる力
・ものごとに根気強く取り組む力
などが含まれます。
2つ目の柱は、「他人に対する心の力」で、
・相手の気持ちに共感する力
・相手の立場や意向などを想像する力
・相手の言いたいことを理解する力
・相手に自分の気持ちを伝える力
・相手と気持ちを通い合わせる力
などが含まれます。
これらは、文字通り、家で言うところの柱の部分に当たります。
柱の下の土台部分は、親子のふれあいやプラスの言葉かけなどによって形作られる、「自己肯定感」が支えています。
そして、家の屋根の部分に当たるのが、いわゆるお勉強やIQになります。
いくら大きくて立派な屋根を作ったとしても、その下の柱が細くて、土台がもろければ、
グラグラした不安定な家になってしまいますし、
地震や台風など、何か困難なことがあったときに、すぐに崩れて立ち直れなくなってしまうというのは、何となく想像がつきますよね。
お子さんに困難に負けることなく、しっかり自立した大人になってほしいと思うのであれば、
じっくり時間をかけて、土台と柱の部分を築き上げていくことが必要なのです。
家のデザインや間取りなどは、お子さんの個性によって本当に様々だと思いますが、
お子さんの中で、しっかりと丈夫で安全な家を築くことができれば、
そこから安心して広い世界へと飛び出し、仲間と助け合いながら、どんなことにも挑戦して、豊かな人生を送ることができるはずです。
ちなみに、EQを伸ばす子育てって、必ずしも英語である必要はないのですが、
そこに英語を取り入れて、ネイティヴ並みの英語リズム感や、英語に対するプラスの感情、将来自分から英語に向き合い学ぶ力を伸ばしていけるとしたら、
それはめっちゃお得ですよね。
そんなちょっと欲張りな子育て法が、当振興会の提案する「EQおうち英語」というわけです。
おうち英語というと、「お母さんが子供に英語を教えること」だと思っていらっしゃる方もまだまだ多いですが、
英語を1つのツールにした親子のコミュニケーションによって、
お子さんのIQの部分はもちろん、それを支えるEQや自己肯定感も育むことができる、素晴らしい子育て法なのです。
おうち英語に取り組んでいらっしゃるあなたは、それだけ、お子さんのために素晴らしい子育てをしているんだと、
ぜひご自身のことをほめて、自信を持っていただきたいなと思います。
次の記事では、EQをアップさせる具体的な方法についてお話ししていきますね。
それでは、また。